あなたには社内に親しい友人と呼べる人がいますか?

これは、毎年行われているGullup の employee engagement survey の質問のひとつでもあります。その毎年の結果からも、社内に友達がいる人の仕事や職場に対する満足度は高いことが知られています。

2015年のUniv Arizona の研究結果でも社内に友人がいる人のパフォーマンスは高いことがわかりました。

社内に友人がいるとパフォーマンスが高くなる理由としては、

  1. 社内の事情に通じていて、しかも自分に批判的でない誰かに問題を相談できる。
  2. 社内の他部門に非公式なネットワークができ、仕事がしやすくなる。
  3. 失敗などをお互いになぐさめあえる。
  4. 仕事以外の気軽な話ができ、気分が向上する。

その反対に友人がいることによるデメリットもあります。例えば

  1. 友人への嫉妬
  2. 無駄話が過ぎることによる、生産性の低下
  3. 人間関係が悪化したときのストレス

しかし、研究結果では、社内に友人がいるメリットがデメリットを上回るといっています。

このような結果からも、多くの会社でも、Comradeship とかCamaraderie、つまり仲間意識、同士意識を培う文化を取り入れています。仲間意識を強く持った組織は、共通の目的にたいしてコミットメントが高く、モラルも高くなり、結果的に会社への忠誠心も高くなります。

アメリカでは、Zappos や Southwest などの会社が仲間意識を持つ文化を取りいれていることで知られています。そのような会社での取り組みとしては、コミュニティ活動を社員で行ったり、自慢の料理を持ち寄って競う、万歩計をつけて一番歩いた人を表彰する、毎月誕生日の人を祝う、などが挙げられます。

マネージャーやリーダーとして知っておくべきことは、社員一人一人を友達にさせるというよりも、社員一人一人が個人レベルでお互いに知る機会を作るということが大切だということです。組織としてできなくても、自分のチームや部門内で、会議の始まる前にお互いを知るための時間を作ったり、ランチをしたり、などすることも可能です。

ちなみに、私も以前働いていた会社で、このように会社の中で仲間意識を高めようと色々な催しがなされていましたが、(私を含め)どうもいまいちしっくりきていなかった人が多いという経験があります。その理由は、Gullup のレポートの中にありました。社員が基本的なニーズ(マネージャーが自分のことを考えて成長する機会が与えられているか、自分の能力が生かされているか、など)に満足していない場合には、社員同士の仲間意識を高めようとする取り組みは、ただ単に文句をいう場になってしまう、ということです。マネージャーは、まずは個人個人に気を配ることを忘れてはいけないということですね。

最後に、個人個人としても、職場で友達を作ろう!と思って同僚と接するよりも、素直に一緒に働く同僚のことをよく知ってみたいな、という気持ちで同僚に話していくと、友人の輪が広がっていくとおもいます。ただし、友人が多くなった場合も、無駄話をしすぎない、噂話は控える、など自制して働くことも忘れないようにしましょう。