海外で働いていて、日本で働いているよりもより気を使ったほうがいいことにの1つに、周りの人(部下や一緒のチームや部署で働いている同僚)に対してRecognitionや Acknowlegement をすること、いわゆる「承認をする」ことがあります。

ここでいう承認とは、その人がやった事や、やるまでの努力やプロセスを認めることです。ここでいう認めるとは、褒めることだけではなく、いわゆる存在承認のような事実を認めることも入ります。では、「承認する」ためにはどういう行動をとることができるでしょうか?

1)その人の名前や、以前した会話の内容を覚える。

自分よりもずいぶん高いポジションの人や、一度しか会話をした事のない人が自分の名前を覚えていてくれて驚いた経験はありませんか?そのように人の名前を覚えているというのは、相手に対するあなたの印象をよくするだけでなく、相手も自分の存在価値を感じられます。以前にした何気ない会話を持ち出して、「あれ、どうなった?」と聞いてみるとさらに相手の存在を承認することになります。

2)ありがとうと言う

小さな事にでも感謝の気持ちを示します。例えば、会議のセッティングをいつも手伝ってくれる人に対して、「XXさん、いつも会議のセッティングを手伝ってくれて本当にありがとうございます」と言います。このように、名前をつけて、何に感謝をしているのかを具体的にするほうが効果的に伝わります。

3)成果や努力を事実として(その人に)伝える。

例えば「最近レポートを期日よりも1日前にだしてくれているね」などと、気づいた事実を伝えることで、相手は「あ、気づいていてくれたんだ」と感じます。

さらに、その人の努力と成果が、組織にどう貢献したかを付け加えられればベターです。「Bさんが在庫を調整してくれたおかげで、顧客への納品が遅れずにすんだよ。これが遅れていたら他者に行くっていわれていたから、本当に助かったよ」

4)自分の気持ちを伝える。

誰かの努力や成果に対して自分がどう感じているか伝える。例えば「顧客のBさんが君のフォローアップが良いからすごく助かるよ、といわれたよ。僕も頑張ろうと思ったよ。」などのように自分の感情を述べることで、親しみが増します。

全体会議などの特別な時にEmployee Recognition として誰かを表彰する、という事はやっている会社も多いと思いますが、日々の中で上司から部下、そして同僚同士でお互いを承認していくことで、モチベーションもあがります。

上記で、アメリカでは日本で働くよりももっと重要と感じた、と述べました。これは、日本は「縁の下の力持ち」的な文化で、みんなに言わなくとも上司が功績を理解してくれていれば良しとされる傾向があるのに対し、アメリカでは Give credit where credit is due(功績があれば当然認めてやれ)ということわざで象徴されるように、功績はみんなに言わなければ認められないという文化です。

駐在員の人が、アメリカ人の部下や同僚が貢献したプロジェクトの成功を本社に伝えたところ、部下や同僚から「自分のクレジット(功績)を上司にとられた」と思われた話を聞いたことががあります。そんなつもりではなくとも後から信頼を回復するのは大変ですから、日頃から承認を習慣にしておくことをおすすめします。上司が部下に対してやるのも重要ですが、お互いに同僚同士で気づいたら承認しあうという文化を作れれば最高です。