アメリカでは様々な人種や国籍の人がいます。そのために個々の違いが尊重されて多様性が尊重する文化であると同時に、人種、国籍や宗教に対して偏見的な見方をしないで平等に対応することも重要です。

とはいえ、表面上に口や態度に出しては表現しなくても、ラテン系の人が時間にルーズだとすると「ああ、あの人はラテン系だから」とか、日本人が会議で発言がないと「日本人はおとなしいし」などと、人種や国籍のステレオタイプ的なイメージで判断されてしまうことも多いのが事実です。

偏見というと悪いイメージへのの見方になりますが、逆に、特定の人種や国籍の人に対してもつ良いイメージもあるわけで、たとえば、インド系の人が分析力にすぐれているとやっぱりインド人の分析力はすごい!と思われたりするわけです。したがって、日本人である私たちが海外で働くときには、日本人の良いイメージを強調するような働き方をすれば、さすが日本人!と思われ、他の人からも差別化できます。これに個々人の強みが混ざれば、周りからも高く評価され、市場価値も高まります。

ここでは、海外では日本人はどう思われているのか、という典型的なイメージをあげてみたいと思います。もちろん全員の日本人がステレオタイプ的なイメージにはまるわけではありません。このうち一つでも日本人として優れていることを表現できればプラスになります!

日本人に対するポジティブなイメージ

1)高い倫理観(高品質、忠誠心、信頼)

「日本人に仕事を頼むと実際の成果物をみてみると想像以上のものがきてくる」「日本人ができると言ったら出来る!」「日本人は時間に対して正確だ。」などの表現でわかるように、日本人は外国人からその成果へのコミットメント、時間の正確さ、質に対するこだわりなどに高く評価を得ています。そのような高い倫理観が最終的に「日本人に頼めば大丈夫」という信頼へとつながっています。

そのほかにも、離職率が他国に比較して低いことや、他国に比較すると日本人は概して会社に対して忠誠心が高い、という評価を得ています。さらに、ゴミの分別などルールをきちんと守るという意識レベルの高さも挙げられます。。こういったことも、日本人の高い信頼につながっります。

2)お客様は神様:

アメリカの大きい会社で働いていると、シェアホルダー(株主)を喜ばせるために仕事をしている感じがします。また、海外ではレストランが営業時間終了30分くらいまえから客の前で掃除をし始めるなんていうことはざらにあります。それに比べ、お客様は神様、という考えは幅広く日本の社会に馴染んでいる考え方で感心させられます。大手の会社でも従業員をケアする精神や、お客様を大切にする心で働いていますし、実際の客を相手にする仕事(お店の店員やカスタマーサービスなど)では日本のサービスの良さはいうまでもありません。

海外に来て住み始めると、悪いサービスに慣れてしまい、私もいいや、と流されがちです。お客様は神様の精神を忘れずにいることで、お客だけでなく同僚などもに少しでもハッピーになってもらえます。

3)礼儀正しい:

多くの外国人は日本人の礼儀正しさには驚いています。礼儀正しいということは、挨拶をするとか、ありがとうをいう、などいうことを超え、つまりは他人を尊重する態度です。

ありがとうという感謝の心は、日本人に深く根付いていると思います。日々の小さい変化にも気づいて感謝をすることは、他人にだけでなく、自分にも気持ちのいいものです。

海外、特にアメリカでこの礼儀正しさを表現する他の方法としては、他人の話を一生懸命聞くことです。他人の話をさえぎらず最後まで聞く、あからさまに反対意見を出さない、などといった日本人として教えられてきたことは海外で有効なコミュニケーション手段になります。もちろん聞いただけで何も言わないのではダメですが、きちんと聞いた上で自分の意見を述べ、また反対意見もきちんと聞ける、受け入れられるという態度を示すことで、他人からも認められます。聞くことからコミュニケーションは始まります。

4)忍耐と努力:

震災の後に日本人が示した忍耐には世界中から称賛の声を浴びました。七転び八起きの精神で、打たれても負けず、打たれてあきらめず、という態度は日本人ならではですね。日本製品の品質も、もっと品質をよくしよう、という強い心と、忍耐と努力が重なってできたものです。

仕事に対してもすぐにあきらめず努力しつづける姿勢や、誰もがやりたがらない困難な仕事も文句を言わずに引き受ける姿勢などで表現することができます。

5)気遣い:

気がつかないでも何かをしてあげるのが当然、という日本の気遣いはすばらしい!飲み会でも、他人のお酒が少なくなっていたら頼まれずとも継ぎ足すのが当たり前という習慣がありますね。

頼まれたことに対し、プラスアルファで何かしてあげたり、頼まれる前に何かしてあげると、感謝されること間違い無しです!私もデータ分析の結果を出すときに、頼まれたデータだけでなく、相手があったら便利だろうと思うテーブルも作り喜ばれたことがあります。

日本人に対するネガティブなイメージ

次に、日本人のイメージとして海外からは理解されにくく、日本人のネガティブなイメージになりがちなこともあげてみます。

1)決断プロセス:

日本の組織の決断は遅い、会議室では報告だけで決して決断はなされない、実はもう裏で決まっている、誰が決断しているのかわからない、などといった意見が海外からはあります。海外でビジネスをするときには、決断のプロセスを明確化したり、会議の目的をはっきりさせるなどの工夫が必要です。

2)イエスかノーかはっきりしない:

日本人がイェスというとそれはイエスじゃない、などとは昔からよく言われたことです。そのせいか日本人は「たぶん(Maybe)」を多用しすぎと感じますが、イエスと言うにはどんな情報が足りないのか、どのくらい時間が必要か、ノーならばその理由はなにか、などとしっかりコミュニケーションしましょう。

外国人と働いていて、イエス!と自信満々にいった割には全くできていないという経験したことありませんか?いざイエスというと確実にやる!のが日本人です!

3)大人しい:

上で述べた礼儀正しいや、忍耐強い、と裏返しになるかもしれませんが、日本人が概しておとなしく、シャイとみられます。日本ではそう思われていなかったとしても、海外では大人しいと言われるという経験もあるのではないでしょうか?別におとなしくても、シャイでも、言うべき時には行ったり、やるべきことはきちんとやっていれば問題はないと思いますが、一点気をつけたいのは、謙虚になりすぎないことです。海外では縁の下の力持ちは認められずらいです。自分の成果は自分の成果として外に知ってもらうようにします。私自身、以前上司から、あなたを昇進させてあげたいけど、他部署の人から私がどれだけ貢献したかを理解してもらわないと上司として私を強く押せない、と言われたことがあります。部門をまたぐチームで積極的に発言したり、自分の成果を発表する機会をもうけたりなどしていく必要がありました。

ここまで読んで、あなたの日本人らしさ、日本人としての強みって、何だと思いましたか?自分自身の強みプラス、日本人らしさで、海外でもさらに活躍できるようになりますよ。