The Oz Principle 日本語訳版では主体的に動くという題名の本を読みました。オズの魔法使いのキャラクターやストーリーを例にあげながら、個人と組織がアカウンタビリティを身につけ伸ばすことの大切さを述べています。

注目ををあつめる題名にするために”The Oz Principle”という名前をつけているものと思われますが、オズの魔法使いのキャラクターやストーリーとアカウンタビリティという関係性にはあまりピンときませんでした。ただ、オズの魔法使いのストーリーについては簡単な説明があるので、オズの魔法使いについて知らない人でも問題なくよめるようにはなっています。日本語訳版では、副題として”オズの魔法使いに学ぶ組織づくり”となっています。分かりやすく訳されていますね。

ずばりこの本は、アカウンタビリティって何?という疑問に答えてくれます。

  • アカウンタビリティとは、当事者意識をもつこと。主体的に行動すること
  • アカウンタビリティが低いとは、被害者意識に陥っていること、他人に責任があると感じること。
  • アカウンタビリティを高めるには 1)現実をみつめる 2)当事者意識をもつ 3)解決策を見出す 4)行動に移す ことが必要。

被害者意識が蔓延した組織の例や、被害者意識から抜け出してアカウンタビリティを高めた組織の例などが多くのっています。

この本を読むこと自体が、自分が被害者意識に陥っているときにそれに気づき、アカウンタブルな意識にさせることに役立つと思います。被害者意識に陥っていると思われる人にこの本を読んでもらんだという例も聞いたことがあります。

批判点としては、長すぎるということです。アカウンタビリティの大切さはわかりますが、内容が重複していたり、例が長すぎる感じがしました。まあ、読み飛ばせばいいかもしれませんが。他には、自分が被害者になっていると気づきアカウンタブルになろう!とするセルフチェックには有効ですが、アカウンタブルで居続けるには「誘惑にまけない」と言っていて、具体的な方法については述べていないところです。誘惑に負けるのが人間だよー、と思いました…

そこで誘惑に負けないでアカウンタブルに居続けるのに役立つ方法を3つ紹介したいと思います。

1)アカウンタビリティパートナーをもつ。

これは自分でない誰かに、目標やコミットメントを定期的に進捗をチェックしてもらうことです。パートナーに選ぶ人は、信頼できる人で、進捗に対して批判的にもなれる人でないといけません。体重管理のために雇うヘルスコーチやトレーナー、期限内に売り上げを達成するために雇うコーチなどプロを雇う場合にはお金を払っているという意識がありアカウンタビリティも高まります。しかし、もちろん家族、友達や同僚でも可能です。また、組織のグループ内でアカウンタビリティパートナーを決めてお互いに進捗を報告しあうという方法もあります。

2)コミットメントを公にする

ソーシャルメディア(ツイッターやフェイスブックなど)で自分の目標を公にするのが一例です。(たとえば、フルマラソンをある一定のタイム以内で走る!など)。仕事上の目標の場合はイントラネットや社内のソーシャルメディアなどが使える場合もあります。(売り上げが目標に対してどのくらい達成できているかを表示する、など)。

3)アメとムチを使う

期限と目標を事前に設定して、できたらご褒美、できなかったら罰、とアメとムチを決めておきます。誰にも言えない、言いたくないコミットメントの場合に、自分だけにご褒美、罰もできますが、やはり自分には甘くなりがちなのでアメとムチの内容が他人に関わることだとアカウンタビリティも高まります。たとえば、目標達成までいかなかったらうちの食器洗いを1ヶ月自分がやる、と家族に宣言する、など。アメの例では、目標達成できたら自分へのご褒美として今まで欲しかったカメラを買ってもいいと家族からも承諾をもらっておく、などです。

どうでしょうか。この本を読んで、過去を振り返り、自分が被害者意識に陥っていた思う場面を多々思い出し、こうすべきだった、ああすべきだったと、考えました。どんなにつらいときでも、自分から何か行動を起こさないと何も変わらない!のです。たとえ、それが誰かに助けを求めることであってもです。