今周りにいる人をみてみてください。どんな姿勢をとっていますか?それをみてあなたはその人をどんな人だと思いましたか? 多くの場合、人は他人の外見やボディラングエッジ(姿勢、身振りや手振り)を見てその人がどんな人か判断します。そのため、自分が他人からどうみられたいかというイメージを作りあげたい場合には、髪型や服装に加え、使うボディラングエッジを変えることでイメージを変えることができると言われています。

しかし、ボディラングエッジを変えることで他人から見られる自分のイメージだけでなく、自分がどう自分をみるかというイメージも変えることができると、Presence: Bringing Your Boldest Self to Your Biggest Challenges の中で著者の Amy Cuddy がいいます。ここでは、ボディラングエッジが他人だけでなく、自分自身へも影響を与えるとうことを科学的根拠に基づいて述べています。

マラソンでゴールにたどり着いたときに、ガッツポーズや両腕を広げて空を見上げるポーズをしませんか?準備をしっかりしていない会議に参加するとき、議長から名前を当てられないように下向き加減になったりしませんか?このように自分の気持ちによって、体が自信のあるポーズもしくは自信のないポーズになるならば、ボディラングエッジ自体を変えれば気分や気持ちの持ち方も変わる、ということでを証明しています。

実験では、力強いポーズか無力のポーズを被験者に2分間行ってもらったところ、力強いポーズをとったグループは、人をリスク回避に向かわせるコルチゾールレベルが下がり、人を力強く感じさせるテストステロンのレベルが上がりました。無力のポーズでは全く反対のことが起こりました。

生理学的な変化だけではなく、実際にポーズをしてもらった後に面接を行ったところ、パワーポーズをした被験者のグループの方が好印象をもたれ、自分の中でも自信をもって面接に臨むことができたという結果がでて、他人から見られる印象にも影響を与えることがわかっています。

では、実際にどう応用すれば良いでしょうか?

1日の中で2分間パワーポーズを取ってみる。

これだけです。人前でやる必要はなく、出かけ先の中のトイレの中でもできます。じゃあ、いつ?と思うと思いますが、面接やプレゼン、上司との面談など特別なイベントがあれば、その前に(こっそり)パワーポーズをとるのも有効ですが、日々の生活の中で気づいたときにやるというのでも十分効果的です。

パワーポーズをして自信をあげるためのヒント:

1)自分の姿勢や、ボディラングエッジに気をつけてみる:

自分が1日の中でどんな姿勢をとっているか気づいていない人は多いと思います。携帯を見ているときはほぼ100%の確率で自信のないポーズになっていますから、身体エネルギーが下がります。携帯を見たあとには、立って伸びをするように空を見上げてみるなどしてみましょう。

2)人前でも出来るパワーポーズを意識的に取り入れる:

相手にデカイ態度と思われるような姿勢は人前ではとれません。しかしデカイ態度と思われない方法でパワーポーズをとりいれることは可能です。例えば、会議で座っているときに猫背で下を向くかわりに、意識的に両肘を椅子の背もたれにつけるようにするなどです。

3)立つ:

たとえば、面接や面談の前に、ただじっと座って待っているだけでなく、立って待っているだけでもパワーポーズになります。また、自信ありげに会場を歩きながらプレゼンをする、というのは難しくても、会議の場でみんなが座っているときに立って話してみる、などの工夫はできます。

4)想像する:

本の中で興味深かったのは、身体の自由のきかない人でもパワーポーズを意識して想像することで力がみなぎってくるということでした。

最後に、エイミーは、Fake it until you become it. と言います。これは、自分に自身がない、無力だ、と感じた時には、自分には出来ると感じられるようになるまで力がみなぎるようなふりをすればよい、ということです。

私も自分らしく自分の力を発揮できるように、ボディラングエッジを意識してみたいと思いました。