フィードバックを受けることが得意ですか?苦手ですか? どうしてそう思うのですか?

私はフィードバックを受けることが苦手です。否定的なことを言われたら、保守的になってしまい、なかなか正面から受け止められないからです。肯定的なことを言われたらもちろん嬉しいですが、よほど自分が思ってもいなかったように褒められない限りは「元気づけるためにそういってくれているんだな」とか「当たり前のことをしただけだし」などと、斜めから受け止めがちだからです。

でも自分を向上させるためには、フィードバックをもらうことは大切だということはわかっているので、否定的なことは向上の機会と思うようにし、肯定的なことは素直に喜んで、モチベーションを上げるきっかけにしようと思っています。

ここでまず、否定的なフィードバックを自分の改善の機会に変えた人の例を紹介したいと思います。

Qさんは法律事務所の弁護士アシスタントとして働いています。ある年、年末の評価で数名の弁護士から、「Qさん仕事を頼むと質は高いが、どうも仕事が頼みにくい。」というフィードバックをもらいました。

Qさん自体が、ある一定時間働かないとボーナスがもらえない仕組みになっていることもあり「もっと私に仕事を頼んでくれればいいのに」と思っていたので、このフィードバックには驚きでした。

そこで、Qさんは日頃から気軽に話せる弁護士に相談してみることにしました。その人は、Qさんがもらったフィードバックに対して正直に同意し、「私は、Qさんと日頃から話しているから仕事が頼みやすいけれど、確かにQさんはいつも忙しそうに見えるし、うつむき加減で話しにくいオーラがでている。あまり笑いかけたりもしないし」と言いました。

Qさんは自分がそうしているとは思いもよらず、素直にフィードバックをうけいれ、人とすれ違う時には笑みをうかべたり、自分から積極的に話しかけたりするようになりました。

ただ、すべてのフィードバックを受け入れればいいかというと、そういうわけではないと思います。自分で受け入れるべきフィードバックを選択すればいいのです。

ではどのフィードバックを受け入れるか、受け入れないか、ということの基準はなんでしょうか?自分の中でもともと気になっていたことだったか、自分の中で納得がいったか、なども当てはまると思います。しかし、一番大きな基準は、自分が信頼している人や、尊敬している人からのフィードバックは受け入れやすいのです。

たとえば、私は昔上司から「いつも同じ人とばかりランチを食べているのはよくない」というフィードバックを受けたことがあります。私はこの上司との関係が悪かったことから、フィードバックというよりも私に対する批判と受け取りました。正直、「余計な御世話」と思って終わりました。

もしこれが、信頼している人からのフィードバックだったら? 「もっと色々な人を誘ってランチをして、社内のネットワークを広げるのがいい」とか、「グループ化して話しかけにくいから、気をつけた方がいい」などといったより建設的な意味にとって、行動に移していたと思います。

さらに、この私の例では、私の元上司はいきなり思ったことを私にいってきたので、「なんで今言うの?」という不満もありました。

このことから、フィードバックをする側が注意するべきことも明らかになってきます。

  • 相手を思いやっていて、相手にぜひ改善してほしいと思っている場合にフィードバックをすること。
  • タイミングを考慮すること(何か問題があった場合には、すぐに言う方がベター)
  • 相手がフィードバックを受けいれられそうか。必要なら、フィードバックしてもいいですか?と相手の了解を得る。

最後に、フィードバックというと硬いイメージもありますが、家族や友達同士で「こうしてほしい」ということがあれば、「ちょっと言ってもいいかな?」と言うところから始めてみると、フィードバックをすること、されることにも慣れてくるはずです。