できない部下が「在宅勤務を週に数回させてほしい」といってきました。あなたならどう対応しますか?

働き方改革を日本政府が奨励していています。私は、働き方改革は自分から起こすもの、と信じています。だから、会社がポリシーとして提供してくるのを待つよりも、自分で、自分たちで積極的に前例をつくっていくことが大切だとも思っています。とはいえ、この例のように、人事や上司の立場の人にある人は、「できない人ほど権利を要求してくるんだよ」などと、対応に困る場合もあるのも事実でしょう。

このできない部下の例は、私の知り合いで実際にあった例で(アメリカで、上司も部下もアメリカ人ですが)、その上司は「ノー」と言いました。採用して1年、彼のパフォーマンスに問題があると感じていて、向上のアドバイスをした上でもし向上しなければ、レイオフをしようとさえ考えていたからです。

この部下は遠くから通勤していたために在宅勤務を要求し、特に健康や家族などの緊急な理由でもなかったこともあり、結局上司は部下に「パフォーマンスが上がれば将来的に考えることも可能だが今はだめ」と言いました。

部下が出来る、出来ないに関わらず、このように、働き方の自由について部下からお願いされた場合の対応について、できることは何でしょうか?

1)まずマネージャーとして大切なことは、有給や時短勤務などの会社の基本的なポリシーを理解しておくことです。ポリシーとして成立していれば、条件さえ満たされれば、従業員は権利を取得できるからです。どんな条件ならよいのか、など基本的なことは理解しておきましょう。

2)部下がフレキシブル勤務に関する相談に来た時には、驚いたり、戸惑ったりするまえに、まず理由を「きちんと」きいてみましょう。その裏側には深い理由があるかもしれません。

3)「前例がないからダメ」というのは、フレキシブル勤務を許可しない時に聞くよく聞く言いわけです。それでは部下は納得がいきません。フレキシブル勤務をとるに足る十分な理由があると感じたら、人事やあなたの上司にも相談してみるなど、対応ができます。「聞いてもらえた」「対応してもらえた」と思ってもらうことで相手も納得してくれるかもしれません。

4)他の部下やメンバー、他部所にもそのような要求がないか、確認してみます(必要であれば人事などと協力して)。一人だけが特別対応をされていると他の社員が感じないように公平にすることも大切になります。フレキシブル勤務が必要な人は相談に来て欲しい、という態度を明らかにすれば、不公平感が減ります。

5)自分から推奨、活用してみる。有給休暇と同じで上司が利用していると部下もフレキシブル勤務も利用しやすくなります。また、自分で実際にやってみると、利点、欠点などもみえてきて、部下を管理する際に何に注意したらよいかもわかりやすくなります。

会社や部署で、フレキシブル勤務のトライアルなどをしてみることもお勧めします。そうすると、何が問題で、どうしたらいいのか全体で理解して、改善していくこともできます。