私の子供が持っている絵本で、Jon Muth 著のZen Shorts という本があります。その中でStillWaterという名前のパンダが3人の子供と出会い、それぞれに仏教の教えに従った話をします。カールという名前の男の子がパンダと遊んでいる間に、お兄ちゃんに色々指図されて嫌なんだ、ということを話し続けています。その時にパンダがカールに話したのが、”A Heavy Load”という話。

Two traveling monks reached a town where there was a young woman waiting to step out of her sedan chair.  The rains had made deep puddles and she couldn’t step across without spoiling her silken robes.  She stood there, looking very cross and impatient.  She was scolding her attendants.  They had nowhere to place the packages they held for her, so they couldn’t help her across the puddle.

The younger monk noticed the woman, said nothing, and walked by.  he older monk quickly picked her up and put her on his back, transported her across the water, and put her down on the other side.  She didn’t thank the older monk, she just shoved him out of the way and departed.

As they continued on their way, the young monk was brooding and preoccupied.  After several hours, unable to hold his silence, he spoke out.  “That woman back there was very selfish and rude, but you picked her up on your back and carried her! Then she didn’t even thank you!”
“I set the woman down hours ago,” the older monk replied.  “Why are you still carrying her?”

訳:若い僧侶と、年寄りの僧侶が二人で旅をしていた。若い女性が駕籠から出るのをまっていたが、雨がひどく降っていたため、綺麗な着物を汚さず降りられないでいた。お付きの人はその女性の荷物を持っていたため、簡単に女性の手伝いができず、女性はイラつき、お付きの人を怒鳴り散らしていた。 若い僧侶は何もせず通り過ぎたが、年寄りの僧侶はその女性を担ぎ上げて駕籠から出して反対側の道におろしてあげた。女性はお礼も言わずにいってしまった。 数時間後、ずっと考え込んでいた若い僧侶が年寄りの僧侶に「あの女性はお礼も言わず失礼だ」と言った。年寄りの僧侶は「あの女性なら数時間も前に降ろしたのに、君はいまだに彼女を担いでいるの?」と言った。)

話が終わったあとに、パンダが、“Do you think you have carried it long enough?” (長く気にしすぎていたとは思わないかい?)と聞くと、カールは、“Yes,”と言いました。

この話から学べることは、何か気にいらないことがあった時、いつまでも考えて悪い気分でいるか、過ぎたことはすぐに忘れてイライラした気分を長引かせないか、自分で選択できるということです。何が起こるかは自分では選択できませんが、その起こったことに対して、自分でどう解釈して、どう行動をとるかは選択できるのです

先日家から車で出かけようとしたときに、引っ越しの大きいトラックが道をふさいでいました。急いでいたので車からでて、トラックのドライバーに道をふさいでいるから一度開けて欲しいと話にいくと、彼の返事は「WHAT!?」でした。「おまえが道をふさいでいるのにその態度はなんだー!と頭にくるも、「急いでいるから」と言うとふてぶてしい顔をみせながら車を出発。私は、悪いことなんか何もしていないのに何なんだ!と頭にきました。しばらく気分が悪いまま運転をつづけたところで、Zen Shorts の話を思い出し、こんな事に怒って時間をつぶすのはもったいないから忘れよう、と決めて考えるのをやめました。

この話を聞くと、全くの知らない人だからさっさと忘れることもできたんだよ、と思う人もいるかもしれません。では、友達、同僚や家族の場合だったらどうかと考えてみると? 誰でも気分が悪い日もあるよな、とか、私もそういう態度をとってしまったこともあるし、というように相手の態度を容認しようと決めることで、気分を転換させやすくなります。また、他人ではなく自分に焦点をあてて、自分はずっと悪い気分でいたいのか?と考えてみます。もちろん、悪い気分でいるよりもいい気分でいたいですよね。そうすると、この出来事はもう忘れようと思いやすくなります。

こんな子供の本から学べるとは!驚きでした。最近の子供の本は奥深い内容のものも多く驚きです。