CQ (Cultural Intelligence) 文化的知性とは、多様な文化の中で機能できる能力の事をいいます。海外で働いている人はもちろん、日本でも外国人と働く事が当たり前になってきています。このCQが高い人ほど、多様な文化的背景の中で成果をあげることができ、CQは誰もが高めることができるといわれています。では、どのようにして高めていったらよいでしょうか?

本題に入る前にまず、CQを決める要因についてみてみます。Ang and Dyne によると、CQには以下の4つのコンピテンシーがあります。

  1. CQ Drive: 異文化に対する興味。異文化に対する自信をもち、適応しようとすること。異文化に対するエネルギーの高さとも言える。
  2. CQ Knowledge:異文化に対する基本的な知識。
  3. CQ Strategy :異文化に対する知識をうまく使って、どう対応するかのストラテジーを計画することのできる能力。つまり、文化が異なる場所で自分の考えや態度、周りの考えや態度に対して関心をもったり、疑問を持ち、適切に対処しうる能力。
  4. CQ Action :異文化に対する知識や関心を超え、実際に異文化の中で目標や成果をあげることのできる能力。適切な言語や非言語の行動を使える能力。行動や習慣を取り入れたり、取り入れないといったフレキシブルな対応。

この4つのことができる能力がある人ほど、異文化の状況で成果があがっている、というわけです。しかし、この中で最も重要なものがあります、これこそ、異文化の中で成果を上げるのにまず持つべきスキルです。それは……

CQ Drive です!異文化に対する「深い」興味を持つことです!

考えてみてください、企業などが行う異文化に対する研修などは、主にCQ Knowledge に関することで、基本的な異文化知識を持つには大切です。しかし問題なのは「講義を受けさせられている」という感覚です。つまり、受けさせられている、と思うのは、CQ Drive を欠いているということになります。真から異文化に対する興味をもって、自ら異文化に対する知識を得たいという態度が必要なのです。

私は異文化に対して興味があるよ、旅行もいっぱいしているし、という人もいるかもしれません。しかし、ただ単に旅行をするというだけではここでいうCQ Drive が高いとはいえず、何を目的に旅行をしているか、などでも興味のレベルも違ってきます。

CQ Strategy やAction も異文化に興味関心があって、知識もあった上で成り立つものです。

では、このCQドライブを上げるにはどうしたらよいでしょうか? Cultural Intelligence CenterのProf Livemore によると、CQドライブを上げる一番良い方法は、自分とは異なった意見や背景を持つ人と時間を過ごし、その人を「理解」してみることです。必ずしも自分と違う人種や国籍の人とは限らず、自分とは違う政治的な意見を持つ人などでも構いません。また、議論というよりも、理解することに注意を置くと良いようです。

その他に、CQを上げるために気軽にできる方法としては、

  • いつもとは違った旅行をしてみる:日頃はいかない場所。地元の人と密着するような旅などをしてみる。日頃の旅でも、タクシーの運転手と積極的に話してみたり、薬局やスーパーマーケットに行ってみるなど地物の人が行きそうなところによってみる。
  • 色々なソースからのニュースをみる:違う国では同じ情報も違ったように放送されていますし、トップニュースも違います。色々な国の人の見方や考え方を知るには良い情報源です。
  • フィードバックをもらう:実際に背景の違う人と日頃自分がどう接しているか、周りの人から意見をもらってみて、改善する。
  • アンテナを高くする:異文化の状況では、すぐに反応せず、よーく周りを観察して、何が起こっているか状況を判断して、その状況を元にどう対応するかを決めます。そのような状況に入るまえに、自分に「アンテナを高く、注意深く」と何度も言い聞かせておきます。

このように、異文化で成果を上げるには、異文化に対する高い興味と認識の上に、自分と違った観点の見方や態度に対してフレキシブルに対応していく能力が要求されるわけです。(ちなみに、自分カイゼン30日チャレンジは、日頃の固定概念から抜け出すのに役立ちますから、興味があれば試してみてくださいね)