「MBAで何勉強してきたのか知らないけど…」これ、私がビジネススクール卒業後に就職した会社の上司から言われた事です。その上司は必ず何か嫌味を言っていましたが、これが一番にカチンときた事でした。

ビジネススクールに行っているときには、勉強や就職活動、その他のソーシャルライフで忙しく、またビジネススクールに入学した!とう喜びや感動があるため、ハイテンションモードが続きますが、卒業後は現実に突きつけられる、という人が多いようです。その、ビジネススクール卒業生が目の当たりにする現実とは?

1)できて当たり前と思われる。期待値が高い。

ビジネススクールを卒業して、コンサルティング会社、バンキング、ビジネススクール卒業生を対象としたプログラムのある会社などに入った場合には、上司からの期待、同僚のレベルやモチベーションも非常に高いのです。自分がデキる!と思っていた事が当然のことだったり、もっとデキる人を目の当たりにすることにも。

通常の会社に就職した場合でも、ビジネススクール卒業生と分かって採用されているわけですから、周りからの期待値も高くなります。期待以上の事をすることが期待されているわけです。ということで結局、周りからの評価も思った以上に高くもらえなかったりして、不満がたまったり、ということもあるようです。

2)MBAの価値を全く理解してもらえず、取得前と結局大して変わらない。

ビジネススクール入学前の会社に戻った場合や、パートタイムの場合には、MBAを取得したからといって、会社での生活、ポジションなどが以前と全く変わらない… という現実に突きつけられる人も多いようです。難しいのは、多くのビジネススクール卒業生は自分の視野が広がって、同僚や会社のやり方などに違和感を感じたり、周りとの考え方とのギャップを感じ始めてしまうこと。結果、ビジネススクール卒業後は、自分が会社に「フィットしない」と感じたりして、転職を考えたりもするようです。

3)MBAだから何?と嫌われる。

ビジネススクールに行きたくても行けない人や、価値を認めていない人、そんな人からMBAにいったからって特別扱いしないぞ、というように逆に嫌われる例も多くあります。

まさしく上に述べた私の上司は、「経験も大してなく、製品知識もないくせに、ビジネススクール卒業したからっていう理由で、マネージャーのタイトルで入ってきて生意気」という気持ちが明らかでした。上司に限らず、同僚からも嫌味混じりのコメントをもらうこともあります。

4)他のMBAホルダーがはなやかにみえる。

私はMBAを取得する第一のメリットは、ビジネス界で高いポテンシャルのある人と広いネットッワークができることと思っています。ただ、逆の意味では、周りの成功を目の当たりにすることにもなり、自分に不必要なプレッシャーを与えやすくもなります。

ビジネススクール卒業した友達が、「同じ学校の卒業生が私の会社に転職してきたの、だけどディレクターポジション!同級生なのにさあ…」と言っていたことがあります。

また会社勤めをしていると、起業して成功している同級生などの話も耳にします。自分もこのままじゃダメかな、なんか一花咲かせようかな、などとも思い悩んだりも。

5)給料が期待していたよりも良くない。借金返済の苦痛も。

データによると、日本人MBA保持者平均年収は900万円ということです。業種や、外資/内資などでも差が大きいようで、特に日系企業はまだまだMBA保持者をどうしていいかわからないというところが多いのが事実のようです。

私費でビジネススクールにいった人は特に、学費の返済に追われることにもなりかねませんし、給料が思った以上にもらえていないと思う人も多いようです。

ちなみに、私がビジネススクール卒業後にアメリカの会社に就職を決めた一つの理油も給料ということもありました。日本の会社は、以前の給料、年齢(その会社の同じくらいの歳の人がどのくらい給料をもらっているか)ということを元に給料を決めることが多いようでした。

6)ワークライフバランスがひどい。

ビジネススクールを卒業すると、コンサル、金融、会社のマーケティング部門、事業戦略部門などに勤める人が多いようですが、仕事が忙しく(ビジネストリップなども多く)、ワークライフバランスなんていう言葉はない、という場合も。特に卒業後の数年間は、すっごい勢いで忙しく働いている人も多いです。ビジネススクールにいくような人は、私は忙しいのは全く構わない、という人も多いのですが、ビジネススクール卒業生はちょうど結婚、家族を持つ、などのライフイベントを控えている人も多く、自分だけでなく、家族との時間をどうとるか、ということも大きな問題となってきます。

それでは、解決策はというと?これ!といった解決策はないのですね、残念ながら。ビジネススクールに行こう!と決心してやり抜いた人なら、こういった現実を間の当たりにしても逃げることなく対峙して、最適な解決策を見つけていくことができる、ということも周りや会社から期待されているのも現実。

できることといえば、自分のやり抜いてきたこと、自分の力に自信や満足感を持つこと、それに加え、自分をサポートしてくれる人たちを持つことです。サポートしてくれる人たちというのは同僚、上司、部下、メンターなどに加え、仕事以外の友達、家族なども含まれます。ちなみに、中立的に物事をみて後押ししてくれるコーチを雇ったり、自分が尊敬する人にメンターになってもらう、なども有効です。